クラミジアの治療に非常に効果が高いと言われているジスロマック。そんなジスロマックの特徴や服用方法、副作用について理解しておきましょう。

ジスロマックの効果・特徴

ジスロマック

細菌を死滅させるために必要になる抗生物質の中で、知名度が高く、多くの人が知っているであろうマクロライド系の抗生物質。

同じマクロライド系抗生物質にもたくさんの種類がありますが、中でも有名なものといえばジスロマックではないでしょうか。

ジスロマックはクラミジアを治療するために使われることも多く、安全性が高い成分として知られているアジスロマイシンを有効成分に含んでいます。

錠剤タイプだけでなく、ドライシロップやカプセル、細粒など、様々なタイプで作られており、自分が飲みやすいと感じるタイプを選択して服用できるようになっています。

抗生物質の効果は殺菌的と静菌的の二つに分かれています。

とても簡単に表現するなら、細菌を死滅させるか、細菌の発育を抑えるかといった違いになっており、マクロライド系に属する抗生物質は静菌的な作用になります。

細菌の発育を抑えるだけでは効果がないと思ってしまうかもしれませんが、それは誤解で、ジスロマックをはじめとしたマクロライド系の抗生物質は様々な菌に対して効果を発揮してくれます。

ジスロマックは細菌が細胞分裂するために必要になるタンパク質の合成を阻害する効果があり、細菌のリボソームに作用してその働きを阻害します。

タンパク質が上手く合成できなくなると細菌は細胞分裂をして増殖することができなくなり、これにより細菌が引き起こしていた症状を治療することが可能なのです。

ジスロマックに含まれているアジスロマイシンは細菌の細胞にのみ作用するようになっているので、人間の細胞に影響を与える心配もありません。

できるだけ安心して性病を治療したいと考えている人は、ジスロマックを服用することをオススメします。

人によっては、ジスロマックが効果を発揮する時間はどれくらいなのか、詳しく知っておきたいと考えている人もいるかもしれません。

ジスロマックは服用してから約2.5時間後に血液中での濃度が最大の状態になり、薬が抜けていって血液中の濃度が半分になるのは約65時間後です。

用法用量を守ってジスロマックを服用すれば、その効果は7日間も持続するとされているので、比較的効果が長続きする抗生物質だといえます。

何度も頻繁に薬を飲まなくても性病などの症状を治療することができるという特徴があるうえに、クラミジアなら2gのジスロマックを1回飲むだけで90%という高い割合で完治させることができるといわれています。

このようにジスロマックの効果はとても高いものであるといえますが、必要な分を飲みきる必要があるので注意しましょう。

ジスロマックの服用方法と注意点

ジスロマックの服用方法と注意点を解説する医者

しっかりと服用することによって、クラミジアなどの性病を効果的に治療することができるジスロマック。

性病はいつかかるか、わからないうえに放置していると厄介なことになる病気ですが、ジスロマックのように高い効果を発揮する薬があるなら安心できますよね。

クラミジアなどの性病だけでなく、その他の細菌感染症に使われることもあるので、ジスロマックも馴染み深い抗生物質の一つだといえますが、その服用方法は正しく理解していますか?

ジスロマックは用法用量を間違えると副作用が出やすくなってしまうこともあるので、用法用量を必ず守り、正しい服用方法で服用するのが大切です。

ジスロマックの服用方法について知っている人も、あまり詳しくないという人も、ジスロマックの正しい服用方法を確認しておきましょう。

クラミジアなどの性病の治療を目的にジスロマックを服用する場合、1000mgのジスロマックを1日に1回、水やぬるま湯と一緒に服用するのが正しい服用方法になります。

250mgのものであれば4錠、成人用ドライシロップなら1瓶を1回服用するだけです。

少ない服用回数で性病を治療することができるため、ジスロマックを服用すること自体が負担になりにくい、とても安心感のある抗生物質であるといえます。

ですが、ジスロマックは薬の性質上、胃の収縮を起こしやすいという注意点があり、胃腸など消化器系が弱い人は飲み方を少し工夫しなければなりません。

また、一般的な医薬品は食後すぐに服用すると吸収率が高くなりますが、ジスロマックは胃に物が入っていない空腹時に飲むのが最も効果的だといわれています。

食前に飲む場合も、食後に飲む場合も、食事の前後2時間ほどの間隔を空けて服用する必要があるので、注意しましょう。

また、他の抗生物質がそうであるように、ジスロマックも中途半端な服用をしてしまうと耐性菌を作りやすくなってしまい、症状を治療することが難しくなってしまいます。

細菌が原因で引き起こされている性病や、その他の症状を治療するときは、細菌が抗生物質への耐性を持たないように、しっかりと最後まで服用することが大切です。

症状が治まってきたからといって自己判断でジスロマックを服用する量を減らしたり、途中で中途半端に服用を中断するのは間違った服用方法です。

間違った服用方法でジスロマックを使ってしまうと、耐性菌ができやすくなってしまい、症状が長引くことになるので、ジスロマックで症状を治療するときは必ず最後まで服用するようにしましょう。

ジスロマックの併用禁忌薬と副作用

ジスロマックの併用禁忌薬と副作用を解説する医者

注意しなくてはならない点がいくつかありますが、ジスロマックはマクロライド系の抗生物質の中でもかなり安心して使うことができるものです。

効果的な服用方法もとても簡単になっていますが、より安心してジスロマックを使うためには、副作用としてどのような症状があるのか知っておくのが大切になってきます。

安全性が高いジスロマックでも副作用が少ないというだけで、副作用が全く出ないというわけではありません。

間違った服用方法や無理のある服用方法をすると、副作用が出てしまう恐れもあるので、もしものときに備えてジスロマックの副作用は覚えておかなければなりません。

ジスロマックの副作用としてよく見られるのは下痢になります。

胃腸があまり強くない人は下痢を起こしやすくなってしまうので、ジスロマックを服用するときはそのことをしっかりと頭に入れておきましょう。

また、下痢だけでなく胃痛や吐き気といった消化器系の症状も副作用として出る可能性がありますが、これらの症状は軽いものがほとんどです。

ですが、場合によっては不整脈や肝臓障害、急性腎不全、さらには大腸炎など、重篤な副作用が引き起こされる可能性もあります。

ジスロマックの重篤な副作用はこれらの症状以外にも間質性肺炎や血液成分の異常、横紋筋融解症などがあるので、ジスロマックを服用してから少しでも違和感を感じたときは、かかりつけの医師に相談することをオススメします。

また、医薬品を服用するときに注意したほうがいい併用禁忌薬ですが、ジスロマックには併用禁忌薬はないといわれています。

ですが、水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムを含んだ制酸剤と併用すると、ジスロマックの最大血中濃度が下がってしまうことがあるので注意が必要です。

これだけでなく、ワルファリンやカルシウム拮抗薬なども併用注意薬として数えられています。

ワルファリンはジスロマックと併用することによって、ワルファリンの作用が強くなってしまい、肝臓の代謝酵素へ負担がかかってしまいますし、カルシウム拮抗薬もジスロマックと併用すると頻脈や徐脈、血圧低下などの症状が引き起こされてしまいます。

ニューキノロン系の抗生物質と併用することで副作用が引き起こされるという報告も多数上がっているので、基本的にジスロマック以外の抗生物質との併用も避けたほうが無難でしょう。

このように、ジスロマックは副作用が少なく安心して使えますし、併用禁忌薬も存在しないといわれていますが、飲み合わせには注意しなくてはならない面があります。

ジスロマックを服用するときは、その点に注意しながら服用しましょう。

クラビットとジスロマックの違い

クラビットとジスロマックの違いを解説する医者

クラミジアに感染してしまったとき、処方されることが多い抗生物質といえば、クラビットジスロマックになります。

これらの抗生物質はクラミジアに対して高い効果を発揮してくれますし、同じ抗生物質なので、どのような違いがあるのか疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。

クラビットとジスロマック、二つの抗生物質にはそれぞれどのような違いがあるのか、気になりませんか?

クラビットとジスロマックは、どちらも性器クラミジアに対して高い効果を発揮します。

性器クラミジアにかかってしまったときの代表的な疾患として、男性の場合は尿道炎、女性の場合は子宮頸管炎がありますが、クラビットとジスロマックはこれらの症状を約90%という非常に高い確率で治療してくれます。

こういった理由もあって、クラビットとジスロマックの違いがわからなくなってしまう人もいるかもしれませんが、クラビットとジスロマックには妊婦に対する安全性という大きな違いがあります。

妊婦でもクラミジアに感染してしまうことがありますが、ジスロマックは妊婦に対しても使用することができるように作られています。

反対に、クラビットは妊婦へ使用することはできないという違いがあるのです。

また、副作用が発生する割合でも、クラビットとジスロマックは違いがあります。

臨床試験で副作用が発生した割合を比較してみると、クラビットが27.1%、ジスロマックが13.1%となっており、ジスロマックのほうがより副作用を感じにくい治療薬であるといえます。

クラビットとジスロマック、どちらを使うか迷ったときは、こういった違いから選ぶようにするといいかもしれませんね。

このように、クラビットとジスロマックには様々な違いがありますが、これら以外の違いも存在しています。

そもそもクラビットはニューキノロン系の抗生物質で、ジスロマックはマクロライド系の抗生物質というように、抗生物質の系統が違います。

同じ抗生物質でも系統が違うということは、薬の構造に違いがあるということになりますよね。

クラビットは細菌を死滅させることが得意で、抗菌に対して素早き効き目がありますが、ジスロマックは細菌を抑え込むことが得意でクラビットよりも安定しているといった違いもあります。

このように、同じようにクラミジアに効果を発揮する薬でも、様々な違いがあります。

クラビットとジスロマックも同じ抗生物質だから違いがないというわけではないので、それぞれの違いもしっかり覚えておくことをオススメします。